三蘇(読み)さんそ(英語表記)San-su

精選版 日本国語大辞典 「三蘇」の意味・読み・例文・類語

さん‐そ【三蘇】

中国の宋代の蘇洵老蘇)と、その二子蘇軾(大蘇)・蘇轍(小蘇)の称。ともに文章にすぐれていた。〔書言字考節用集(1717)〕 〔蘇軾‐次韻子由使契丹至琢州見寄詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三蘇」の意味・わかりやすい解説

三蘇
さんそ
San-su

中国,北宋の文学者蘇軾 (そしょく) 父子3人の併称。父の蘇洵 (そじゅん) を老蘇,蘇軾を大蘇,弟の蘇轍 (そてつ) を小蘇と呼んで区別する。ともに文名が高く,散文では古文をよくして,いわゆる「唐宋八大家」のなかに数えられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の三蘇の言及

【蘇洵】より

…蘇軾(そしよく),蘇轍(そてつ)の父。父子を〈三蘇〉と称する。現在の四川省眉山県の人。…

【蘇軾】より

…その博大な人格とのびやかな詩文によって,ひろく人々に親しまれてきた。父の蘇洵(そじゆん),弟の蘇轍(そてつ)とともに〈三蘇〉と称せられる。現在の四川省眉山県の小地主の家に生まれた蘇軾は,寺子屋に学ぶ庶民としての教育を通じてその学問を培い,22歳で科挙の進士科に及第して官界に入る。…

※「三蘇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android