上の間(読み)カミノマ

デジタル大辞泉 「上の間」の意味・読み・例文・類語

かみ‐の‐ま【上の間】

上座にあたる部屋。奥の間。
江戸城本丸御用部屋うち大老老中政務を執った部屋。かみのへや。

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精選版 日本国語大辞典 「上の間」の意味・読み・例文・類語

かみ【上】 の 間(ま)

① 上座にあたる部屋。奥の間。
人情本・閑情末摘花(1839‐41)二「『アイ』と立って上(カミ)の間の屏風を明け」
② 江戸城本丸御用部屋のうち、大老や中老が政務をとった部屋。上の部屋。⇔下(しも)の間
③ 江戸吉原で、上級女郎の座敷の中、最も広い部屋。床の間違い棚がある。酒宴をひらき、また寝室に当てる。本間(ほんま)
※人情本・毬唄三人娘(1862‐65)三「眠かアさア上(カミ)の間(マ)に、蚊帳も釣ってありますから」

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