上ッ道・中ッ道・下ッ道(読み)かみつみち・なかつみち・しもつみち

百科事典マイペディア 「上ッ道・中ッ道・下ッ道」の意味・わかりやすい解説

上ッ道・中ッ道・下ッ道【かみつみち・なかつみち・しもつみち】

奈良盆地南北に平行して縦貫する3本の古道。すでに《日本書紀》の壬申の乱の記事中に,上道中道・下道の3道の存在が知られる。盆地中央を走る幹線道路が下ッ道で,条里施行の基準線でもあり,平城京では路幅を拡張して朱雀大路としている。下ッ道の東4里(約2.1km)に中ッ道,さらに東4里に上ッ道があり,直線道路の痕跡地割として残っているため,3道ともほぼそのルートを復元できる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android