上中古墳群(読み)かみなかこふんぐん

日本歴史地名大系 「上中古墳群」の解説

上中古墳群
かみなかこふんぐん

若狭町旧上中町地区から小浜おばま市東部にかかるきた川中流域には、上之塚じようのつか西塚にしづか中塚なかつか城山しろやま十善じゆうぜんもり上船塚かみふなづか・下船塚(以上若狭町)の七基の大型前方後円墳が点在する。これらは近隣の中小古墳とともに所在地名を冠して脇袋わきぶくろ古墳群・天徳寺てんとくじ古墳群・日笠ひかさ古墳群などとよび分けられている。平成三年(一九九一)から七年にかけて、それらの大型古墳に小浜市の白鬚神社しらひげじんじや古墳を加えた八基について、周辺の諸開発から古墳の保護を図るため、県教育委員会により確認調査が実施された。

従来、上記の主要古墳については、十善ノ森古墳以外はいずれも中期を中心とする築造とみなし、この時期には脇袋・日笠両古墳群において並行する形で二系列の前方後円墳が造営され、その後、後期の十善ノ森古墳以降は、それらが一系列に統合されたとする説が一般的であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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