上人町(読み)しようにんまち

日本歴史地名大系 「上人町」の解説

上人町
しようにんまち

[現在地名]東区高麗橋こうらいばし四丁目

丼池どぶいけ筋を挟んで高麗橋三丁目の西に続く高麗橋通の両側町で、西は心斎橋しんさいばし筋と淀屋橋よどやばし筋の間まで。町名は慶長年中(一五九六―一六一五)に開基した西福さいふく(現北区)の幡随意上人がここで勧化説法を行ったことから起こったと伝え(蓮門精舎旧詞)、明暦元年(一六五五)の大坂三郷町絵図にも上人町とみえる。大坂三郷北組に属し、元禄一三年(一七〇〇)三郷水帳寄帳では屋敷数二〇・役数二八役で、うち年寄分・会所分各一役が無役。年寄は池田屋弥兵衛。宗旨組合は高麗橋一丁目に同じ。

上人町
しようにんちよう

東山区問屋町通五条下ル二丁目

問屋町といやまち通に位置。北は朱雀すじやく町、西は鴨川

宝暦一二年(一七六二)刊「京町鑑」問屋町通の項に「同(五条)下ル二町目 上人町」とある。地誌では寛文五年(一六六五)刊「京雀」、地図では承応二年(一六五三)新改洛陽並洛外之図が早い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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