上士幌(読み)かみしほろ

改訂新版 世界大百科事典 「上士幌」の意味・わかりやすい解説

上士幌[町] (かみしほろ)

北海道南東部,十勝支庁河東郡の町。人口5080(2010)。音更おとふけ)川が北から南に流れ,北部は山岳性,南部は丘陵性の緩やかな地形を呈する。明治中期以降開拓者が入ったが,本格的な開拓は大正に入ってからである。主産業は農業と林業で,近年農業では酪農比重が高まり,肉牛も導入されている。林業は針葉樹を主体に製材,チップ加工が行われる。町域の大部分大雪山国立公園に含まれ,北部には糠平(ぬかびら)温泉糠平湖があり,十勝地方の有力な観光地となっている。南西部には日本一といわれる広大な町営の大規模草地育成牧場(ナイタイ高原牧場。約1700ha)があり,レストハウスも建てられている。1970年町立のひがし大雪博物館が開館した。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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