上室田村(読み)かみむろだむら

日本歴史地名大系 「上室田村」の解説

上室田村
かみむろだむら

[現在地名]榛名町上室田・中室田なかむろだ

榛名山南西麓にある。群馬郡に属し、東は中室田村、西は榛名川を境に三野倉さんのくら(現倉淵村)、南はからす川を境に碓氷うすい上里見かみさとみ村。中央丘陵地帯を東西に大戸おおど(信州道)貫通、字分去わかさりから榛名道を分岐、字雨堤あまづつみで榛名道と交差する。上中下の室田村一帯は、中世には室田とよばれた。応永二四―三一年(一四一七―二四)頃と考えられる年不詳三月二八日付細川満元宛足利持氏書状(榛名神社文書)に榛名山寺領の「毛呂田中山田畠在家山林」などを木部道金に安堵するよう指示が記される。また、永正九年(一五一二)六月日付上杉憲房禁制(長年寺文書)に「室田之内長年寺」とみえる。長年ちようねん寺は下室田村にある。戦国時代には当地も戦乱に巻込まれ、年不詳五月八日付武田信玄書状(大竹源三氏所蔵文書)に「室田放火」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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