上富良野(読み)かみふらの

改訂新版 世界大百科事典 「上富良野」の意味・わかりやすい解説

上富良野[町] (かみふらの)

北海道中央部,上川支庁空知郡の町。人口1万1545(2010)。富良野盆地北部の水田地帯を中心に,町域の東縁には十勝岳,富良野岳などの諸火山が連なって大雪山国立公園の一部となり,十勝岳温泉,吹上温泉があって,登山や山岳スキーの基地となっている。山腹国有林,広大なすそ野は自衛隊演習地で,上富良野市街の南には駐屯地がある。町域西部は幌内山地の山麓に続く溶結凝灰岩の丘陵地で耕地がよく開け,麦,豆類,ジャガイモ,アスパラガスが主要畑作物である。特産物にホップラベンダーがあり,ラベンダーの生産は全国でも珍しく,7月には香り豊かな農園を訪れる観光客が増えている。JR富良野線が通る。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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