上小屋村(読み)かみごやむら

日本歴史地名大系 「上小屋村」の解説

上小屋村
かみごやむら

[現在地名]大信村隈戸くまど

村の中央を東流する隈戸川の河岸段丘上に位置し、岩瀬郡に属する。南は滑里川なめりかわ村、東は下小屋村、西は羽鳥はとり(現天栄村)、北は大里おおさと(現同上)白河から会津へ至る白河街道は滑里川村を通り、当地で二分し、勢至堂せいしどう(現長沼町)に向かうのを本道とし、隈戸川沿いに湯本ゆもと(現天栄村)を通るものを間道とした。初め会津領、寛永四年(一六二七)白河藩領、慶応二年(一八六六)以後幕府領。白河街道の宿駅で、天正一九年(一五九一)一一月二一日の町野長門伝符状(楽美術館蔵)によれば、「いいとい こや まきい内 なかぬま せいしとう 見よ ふくら あかつ はら村 肝煎百姓中」に対し、「天下一ちゃわんやき吉左衛門」に伝馬一匹ずつを出すよう命じられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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