上小田町(読み)かみおだまち

日本歴史地名大系 「上小田町」の解説

上小田町
かみおだまち

[現在地名]江北町大字上小田

標高三三八メートルの両子ふたご山の南の平野部にある。

この地は室町時代の戦国動乱期には竜造寺氏の所領となり、江戸時代の初め多久竜造寺氏が佐賀本藩に上地して佐賀藩領となった。慶長絵図に「小田」とある。

この村には長崎街道の宿場として「小田宿」が置かれた。

村内に楠があり、その幹に馬頭観音像が彫られている。伝説によれば、奈良時代、僧行基が布教行脚の途次、この村に立ち寄り、楠の幹に鉈で彫刻した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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