上弦の月を喰べる獅子(読み)ジョウゲンノツキヲタベルシシ

デジタル大辞泉 「上弦の月を喰べる獅子」の意味・読み・例文・類語

じょうげんのつきをたべるしし〔ジヤウゲンのつきをたべるシシ〕【上弦の月を喰べる獅子】

夢枕獏の長編SF小説。昭和61年(1986)から昭和63年(1988)にかけて「S-Fマガジン」誌に連載。平成元年(1989)刊行。仏教的世界観と、遺伝子の二重螺旋構造に着眼した宇宙観に基づいて人間本質を描こうとする、形而上学的な作品。第10回日本SF大賞受賞

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「上弦の月を喰べる獅子」の解説

上弦の月を喰べる獅子

夢枕獏による長編SF小説。“螺旋”をキーワードとする仏教的な世界観で、螺旋収集家のカメラマン岩手詩人の辿る修羅の旅を描く。雑誌「S-Fマガジン」に1986年2月から1989年6月まで連載。第10回日本SF大賞および第21回星雲賞日本長編部門賞を受賞。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android