上日郷(読み)あさひごう

日本歴史地名大系 「上日郷」の解説

上日郷
あさひごう

和名抄」所載の郷。東急本に「阿左比」、刊本に「阿佐比」と訓ずる。遺称地については現鹿島町浅井あさいとみる説が有力で、郷域は、同地から同町北部や現鹿西ろくせい町東部へ広がっていたと推定される(日本地理志料・能登志徴)。推定郷域内の眉丈びじよう山系東端には雨の宮あめのみや古墳群(鹿西町)が存在する。同古墳群には全長約七〇メートルの前方後方墳と同規模の前方後円墳があり、四世紀後半頃に能登一円に勢力を及ぼした首長墳墓と考えられている。古墳時代前期頃に同地一帯が重要な位置を占めていたことが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android