精選版 日本国語大辞典 「上書」の意味・読み・例文・類語
じょう‐しょ ジャウ‥【上書】
あげ‐がき【上書】
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臣下からその主人へ上(たてまつ)る意見を開陳した書面。言上書ともいい,後世の上申書,建白書に同じ。元来は中国の名辞で,天子に書を奉(たてまつ)ること,またその文体の名であって,単なる事物に関する報告書,答申書よりは積極的であり,江戸時代中期,政治・経済について改革の意見を幕府や藩に上呈した建言書を言い,重みがある。《山下幸内上書》《蘆野東山上書》などが名高い。
執筆者:加藤 秀幸
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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…中国における文章の一形式で,臣下が君主に上(たてまつ)る意見書のこと。古くは上書といい,漢代では章,奏,表,議などといった。魏・晋時代以後は啓といい,唐・宋時代では表,状,剳(さつ),書などともよばれた。…
…漢文の文体の一種で,臣下が君主に奉る書をいう。中国では,秦まではこの種の書信をすべて〈上書〉と呼んだが,漢になって,内容により章,奏,表,議などの区別をするようになった。《文心雕竜(ぶんしんちようりよう)》によれば,表はことに君主への〈請を陳(の)べる〉ものとされる。…
※「上書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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