上木作村(読み)かみきつくりむら

日本歴史地名大系 「上木作村」の解説

上木作村
かみきつくりむら

[現在地名]木造町 有楽町うらくまち種取たねとり千代町ちよまちの一部

南は蓮沼はすぬま村、北西下木作しもきつくり村に続き、東に田圃を隔てて蘆沼あしぬま村。

元和年間(一六一五―二四)の開村といい(木造町沿革史)、「西津軽郡史」では元和の末頃という。天和三年(一六八三)の広須御新田所図に「上木作」とみえる。村名の作と造の字は混同して使用される。元木作もときつくり村とも称したが、上木作村といわれた理由は、木作・下木作・上木作の三ヵ村を含む木作村最古の村であり、村の発達によって三社さんしや(現三新田神社)の位置が下になり、それでは村が繁栄しないので社地を上と称したともいう(木造町沿革史)。享保一二年(一七二七)広須組に属し、広須通二三ヵ村の一つで村位は下とある(平山日記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android