上桂供御人(読み)かみかつらくごにん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「上桂供御人」の意味・わかりやすい解説

上桂供御人
かみかつらくごにん

鎌倉室町時代,上桂にいた禁裏供御人。上桂は京都市西京区 (旧山城国葛野郡) の桂川右岸に位置する集落。ここに住んでいた鵜匠が供御人の資格を取得するために,桂川からとれるあゆを禁裏に供進したもので,御厨子所に属し,内蔵寮の支配下にあった。元弘3=正慶2 (1333) 年の『内蔵寮等目録』に初めてみえ,その後上桂供御人のあゆ供進は見当らないが,寛正 (1460~66) ,文明 (69~87) の動乱期にも,内蔵寮へのあゆ供進は桂の公事として続けられていたらしい。 (→供御 )

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