20世紀日本人名事典 「上田 貞次郎」の解説
上田 貞次郎
ウエダ テイジロウ
大正・昭和期の経済学者 東京商科大学学長。
- 生年
- 明治12(1879)年5月3日
- 没年
- 昭和15(1940)年5月8日
- 出生地
- 東京府麻布区(現・東京都港区)
- 学歴〔年〕
- 東京高等商業学校(現・一橋大学)専攻部貿易科〔明治35年〕卒
- 学位〔年〕
- 法学博士〔大正8年〕
- 経歴
- 明治38年東京高等商業学校教授となり、同年から42年までイギリス、ドイツに留学。大正2〜3年再びイギリス留学。8年「株式会社経済論」で法学博士。9年東京商科大学昇格とともに教授、昭和11年学長。12年帝国学士院会員。その間、大正8年第1回国際労働会議に政府代表顧問として渡米、昭和2年ジュネーブの国際経済会議に政府委員で出席、3年欧州各国、インド、南洋出張、8年カナダ、11年アメリカで開かれた太平洋問題調査会に列席した。昭和元年には雑誌「企業と社会」を創刊、新自由主義を提唱した。大日本経済学会の専務理事、代表理事を務め、晩年は人口問題の研究に従事。わが国における経営経済学の創始者として知られる。著書に「株式会社経済論」「英国産業革命史論」「社会改造と企業」「新自由主義」「商業政策」「商工経営」「日本人口政策」「日本人口問題研究」、「上田貞次郎全集」(全7巻 第三出版)、「上田貞次郎日記」(全3巻)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報