上級国民(読み)じょうきゅうこくみん

知恵蔵mini 「上級国民」の解説

上級国民

2020年東京五輪大会エンブレム著作権侵害疑惑問題に端を発する、一般の人の理解を超えた言動を行う政治家、専門家や官僚などを揶揄する表現。15年7月に発表された20年東京五輪大会のエンブレムが著作権侵害の疑いがあるとされた問題で、同年9月1日、ロゴ白紙撤回を表明した記者会見上で同大会組織委員が、同大会エンブレムは著作権侵害ではないが、一般の国民から理解を得られないという見解を示した。この発言を受け、報道やインターネット上の言論などで「一般の人の感覚や理解を超えたもの」として反発が広がり、「一般の国民」に対をなす言葉として「上級国民」という言葉が使用され、急速に広まった。

(2015-11-12)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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