上野浦(読み)うわのうら

日本歴史地名大系 「上野浦」の解説

上野浦
うわのうら

[現在地名]串本潮岬しおのみさき

紀州の最南端、洋上に突出した潮岬台地上にある半農半漁村。台地の先端に氏神潮御崎しおのみさき神社があり、一帯は県指定名勝。潮岬海域は暖寒二流が合流し、鰹漁業の宝庫である。中世は那智山領で潮崎氏が支配、のち小山氏領になったという(続風土記)。文禄二年(一五九三)の潮御崎神社棟札に「紀伊州牟漏郡塩埼庄上野村」とみえ、村名の由来について「続風土記」に「土地平坦にして高き所」とあり、台地で水に乏しいため、谷の湧水を汲んで備えたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android