上金子村(読み)かみがねこむら

日本歴史地名大系 「上金子村」の解説

上金子村
かみがねこむら

[現在地名]諏訪市中洲なかす 上金子

神宮寺じぐじ村の北、中金子村の南にあたり、南東新井あらい村(現茅野ちの市)に接し、東部みや川が北流している。承久元年(一二一九)の「諏方十郷日記」に「金子三十丁廿間」、守矢満実書留の長享三年(一四八九)神使御頭足に「内県介 金子」とみえ、これはともに上金子村の前身と思われる。

「諏訪郡諸村旧蹟年代記」に、「上金子村 栗林庄旧跡白檀木御頭南方北方両宮火防鎮守当村には往古ヨリ火事無之と云」と記されている。上金子は上組と下組に分れているが、古老によれば、下組の人々は往古栗林くりばやし郷の南端、後の横内よこうち(現茅野市)に住していたが、火災のため宮川河畔に移住したと伝えられており、栗林郷の南北両御社宮司の御頭を務めたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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