上門岡村(読み)かみかどおかむら

日本歴史地名大系 「上門岡村」の解説

上門岡村
かみかどおかむら

[現在地名]江刺市稲瀬いなせ、北上市稲瀬町

倉沢くらさわ村の北に位置し、北上高地西端部の丘陵に立地。谷間を上門岡川が南流し、流域狭隘平地が開けている。寛永一八年(一六四一)盛岡・仙台両藩の境域が確定、翌年藩境の当地にも藩境塚が築かれ、同塚の維持・管理にあたる御境目古人が任命された(寛永一八年一二月三日「境目申合覚」宮城県立図書館蔵など)。また下門岡村(現北上市)寺坂てらさか番所へ通じる当村柏原かしわばら野の地には、寛文元年(一六六一)伊達氏家臣の中目氏が四九貫七二五文と屋敷を与えられて、藩境警備と治安維持の役割を担った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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