下三原村(読み)しもみはらむら

日本歴史地名大系 「下三原村」の解説

下三原村
しもみはらむら

[現在地名]和田町下三原

三原村から分立した村で、三原川下流・河口右岸に位置する。南限を温石おんじやく川が流れる。伊南房州通いなんぼうしゆうどおり往還が通る。元禄郷帳に村名がみえ、高四五二石余。元文村高帳では北条藩水野氏領。文政一〇年(一八二七)同氏の移封により鶴牧藩水野氏領となる(天保村高帳など)。天保一四年(一八四三)武蔵忍藩領となるが(忍藩領郷村高帳)、嘉永六年(一八五三)上知され、旧高旧領取調帳では上野前橋藩領。


下三原村
しもみはらむら

[現在地名]八千代町下三原

中野間なかのま村の西、野間川の支流大和やまと(三原川)下流域にある。正保郷帳では田方二一六石余・畑方六六石余、山役・鉄砲役・茶役があり、幕府領。旧高旧領取調帳でも同領。明和九年(一七七二)の村明細帳(下三原区有文書)では高二八二石余・反別二二町余、家数六〇(高持五三・水呑七)・人数二四四、牛三八。慶応四年(一八六八)の多可郡一揆では三原谷へ進んだ群衆は当村庄屋宅を焼打ちにした(「多可郡百姓一揆暴動始末略誌」小牧家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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