下大静脈(読み)かだいじょうみゃく(英語表記)inferior vena cava

精選版 日本国語大辞典 「下大静脈」の意味・読み・例文・類語

かだい‐じょうみゃく ‥ジャウミャク【下大静脈】

〘名〙 脊椎動物下半身血液を集める静脈本幹哺乳類では、右左の総腸骨静脈の合流に始まり、横隔膜を貫いて右心房に注ぐ。腎静脈、肝静脈などが合流する。後大静脈。⇔上大静脈。〔解剖辞書(1875)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「下大静脈」の意味・読み・例文・類語

か‐だいじょうみゃく〔‐ダイジヤウミヤク〕【下大静脈】

腰椎下端部で左右下肢の静脈が合流するところに始まり、さらに腎静脈・肝静脈などから血液を受け入れ、右心房に送るまでの静脈の本幹。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「下大静脈」の意味・わかりやすい解説

下大静脈
かだいじょうみゃく
inferior vena cava

人体では最大の静脈で,第5腰椎前面において左右総腸骨静脈が合して形成され,腹大動脈右側を上行し,第8胸椎の高さで横隔膜を貫いて胸腔に入り,心臓の右心房に注ぐ。下半身の静脈血のほか,腰静脈,腎静脈,肝静脈などの静脈血を集める。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android