下奉行(読み)したぶぎょう

精選版 日本国語大辞典 「下奉行」の意味・読み・例文・類語

した‐ぶぎょう ‥ブギャウ【下奉行】

〘名〙
織田氏の職名の一つ。普請奉行配下に属し、普請奉行を補佐し、城郭などの普請をつかさどったもの。〔太閤記(1625)一〕
江戸幕府の職名の一つ。普請奉行の支配に属し、普請奉行の代理として、地割、堀、石垣土居、明屋敷その他の土木工事を監督した。はじめ道方下奉行といった。明和五年(一七六八創置。定員二~三人。役料一〇人扶持。普請(方)下奉行。〔禁令考‐前集・第二・巻一六・明和五年(1768)九月五日〕
③ 江戸幕府の職名の一つ。作事奉行の支配に属し、作事奉行の代理として工事の監督、材料の点検、諸吏員の勤務状況を監察した。享保三年(一七一八)創置。定員五~八人。役料一〇人扶持。作事(方)下奉行。〔御当家令条‐二・禁裡御作事之節御黒印・同下知状・寛文二年(1662)二月一六日〕
④ 江戸時代、奉行を補佐し、奉行の代理として事務をつかさどったもの。検地下奉行の類。〔地方凡例録(1794)二〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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