下安原村(読み)しもやすはらむら

日本歴史地名大系 「下安原村」の解説

下安原村
しもやすはらむら

[現在地名]金沢市下安原町

北流する安原川を挟んで専光寺新せんこうじしん村の西方対岸に位置する。西は日本海に面し、南東上安原村。古くは同村と一村で安原村と称したが(天正一四年正月二二日「前田利家印判状」大野湊神社文書)、のち二村に分れたと思われる。なお村内の海浜には「太閤殿」とよばれる地があり、天正一一年(一五八三)羽柴秀吉が加賀国仕置のため下向した際、休憩した地と伝える(加賀志徴)正保郷帳では高七二七石余、田方四六町九反余・畑方一町五反、ほかに新田一一七石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android