下帯那村(読み)しもおびなむら

日本歴史地名大系 「下帯那村」の解説

下帯那村
しもおびなむら

[現在地名]甲府市下帯那町

平瀬ひらせ村の東、東流するあら川の支流帯那川中流北岸にあり、東は上帯那村。枝郷に仮宿・新居がある(甲斐国志)。帯那の名は耕地が帯のように長く、那が野を表すことによるといい、上・下の帯那村、塔岩とういわ村などの周辺山麓一帯は帯那入とよばれた(同書)。天正四年(一五七六)六月一日の武田勝頼印判状(三枝英人氏所蔵文書)に「帯那之郷」とみえる。同一七年一一月二三日には下帯那のうち二九七俵一斗一升二合六勺が御岳衆中の知行とされた(「伊奈忠次知行書立写」金桜神社文書)。慶長六年(一六〇一)検地帳(県立図書館蔵)では下帯那村とみえ、田一六町九反余・畑一二町三反余、桑も少々作っていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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