下手廻(読み)したてまわし

精選版 日本国語大辞典 「下手廻」の意味・読み・例文・類語

したて‐まわし ‥まはし【下手廻】

〘名〙
帆船回頭法の一種逆風でまぎり走りをしているとき、舵と帆を操作して船首風下に落として風を反対側の舷に受け変える方法
相撲で、相手の腕の下に差し込んだ手でつかんだ相手のまわし。
※相撲講話(1919)〈日本青年教育会〉常陸山、梅ケ谷時代の壮観「立上るや、常陸は手早く左を差し、下手廻(シタテマハシ)を取り」

しもて‐まわし ‥まはし【下手廻】

〘名〙 帆船の操帆法の一つ。風に向かって帆走するには、ジグザグにコースをとる「まぎり走り」をするが、その際、船を旋回させるため、舵と操帆によって船首を風下に回して方向を転換する方法。近世和船では一枚帆のために風上へ回頭する上手廻しができず、この方法を常用した。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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