下手渡陣屋跡(読み)しもてどじんやあと

日本歴史地名大系 「下手渡陣屋跡」の解説

下手渡陣屋跡
しもてどじんやあと

[現在地名]月舘町下手渡

広瀬ひろせ川東岸、標高一五〇メートルの丘陵上の字天平てんだいらに位置する下手渡藩の陣屋跡。同藩は文化三年(一八〇六)筑後国三池みいけ(現福岡県大牟田市)から立花種善が伊達郡下手渡村に移封されて成立。藩主は種善・種温・種恭の三代で、明治元年(一八六八)まで六三年間にわたり当地方を領した。当初の藩領は伊達郡内の下手渡村・御代田みよだ村、小神こがみ村・小島おじま村・羽田はねだ(現川俣町)西飯野にしいいの(現飯野町)石田いしだ村・牛坂うしざか村・飯田いいだ村・山野川やまのがわ(現霊山町)の一〇村、一万石(正確には九千九九八石余)であった(下手渡藩史)。嘉永三年(一八五〇)一部領知替えを命じられ、石田村・牛坂村・飯田村・山野川村の四村が上知され、安政二年(一八五五)領知目録(福島県史)によれば伊達郡六ヵ村(高六千九二五石余)・筑後国三池郡四ヵ村(高五千七一石)を領した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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