下森戸村(読み)しももりとむら

日本歴史地名大系 「下森戸村」の解説

下森戸村
しももりとむら

[現在地名]銚子市森戸町

富川とみがわ村の北西方、利根川右岸に位置し、銚子道が通る。村内を森戸川が流れる。江戸時代初期は森戸村などと称した。応安七年(一三七四)の海夫注文(香取文書)に「もりとの津」とみえ、森戸氏の知行分であった。千葉氏一族の海上胤方の弟に森戸領主胤有がいる(千葉大系図)。永禄九―一一年(一五六六―六八)頃、千葉胤富は利根川右岸の湊津に船の調達を命じており、「もりとよりいしで、新宿まて、大六てんくるわの衆、きたる廿七日ニ舟ともを、大小ともにとらせ申候へく候」とある(九月二三日「千葉胤富判物」原文書)。元和三年(一六一七)知行宛行状に香取郡とう庄内として森戸村とみえ、旗本石河領となっており、寛永九年(一六三二)の知行高書上写(青柳家文書)では高二〇八石余・新開五石余とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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