下積(読み)したづみ

精選版 日本国語大辞典 「下積」の意味・読み・例文・類語

した‐づみ【下積】

〘名〙
① 他の物の下に積むこと。また、下に積まれた物。⇔上積み
※大草殿より相伝之聞書(16C中か)「下づみは何も不苦候。上のをきやうは魚頭と一とをりに高さをもるべし」
② ある機構の底辺部に属し、めぐまれない状態にあること。また、その人。
※南小泉村(1907‐09)〈真山青果〉一「百姓として独立の百姓では無く、多くは都会の下澱(シタズミ)になって生活を立てて居る」
※火の鳥(1949‐53)〈伊藤整〉五「下積みの万年助監督」
③ 下積荷物、または船の安定をよくするために積む荷物や石。下荷。バラスト。
上井覚兼日記‐天正一〇年(1582)一二月一二日「此日忠棟宿にて、田尻へ被遣候舟盛なと申候。并下積之薪等所々へ申付候」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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