下高橋村(読み)しもたかはしむら

日本歴史地名大系 「下高橋村」の解説

下高橋村
しもたかはしむら

[現在地名]大刀洗町下高橋

筑後川支流の大刀洗川中流右岸に位置し、東は鵜木うのき村などに接する。北部上野うえの馬屋元まやもとを中心に下高橋官衙遺跡が発見された。地内のじゆう三十五さんじゆうごなどは条里制の遺称地名と思われる(大刀洗町史)。府官大蔵氏の末葉で(「高橋系図」筑後将士軍談)、戦国期筑後の有力国人高橋氏は上高橋や当地などを采地とした。天正八年(一五八〇)「高橋下村」の「中かのつほ」「三十五」「つくめおとり」「北むた」など三町余(のちの下高橋村域か)が大河内源二郎の給地とされた(同年三月吉日「秋月氏家臣連署坪付帳」大河内家文書/小郡市史 第5巻(資料編))

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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