不分離(読み)ふぶんり(英語表記)nondisjunction

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「不分離」の意味・わかりやすい解説

不分離
ふぶんり
nondisjunction

減数分裂の際に対をなす相同染色体両極に分離しないで,両方とも同一極に移動する現象をいう。その結果,染色体数が1個増加した配偶子や,1個減少した配偶子を生じることになって,これらが正常な配偶子と合して3染色体性や1染色体性の個体を生じる原因となる。ショウジョウバエ卵形成の際にX染色体が不分離を起す例は C.ブリッジズによって発見された (1916) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android