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不整脈 【ふせいみゃく】

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家庭医学館の解説

ふせいみゃく【不整脈 Arrhythmia
 
[どんな病気か]
 正常な脈は、眠ったり休息しているときにはゆっくりうち、運動したり精神的興奮発熱があると速くうちます。何の誘因もないのに、脈がゆっくりうったり、速くうったり、不規則にうったりするのが、不整脈です。
 脈拍(みゃくはく)が1分間に50回以下を徐脈(じょみゃく)、100回以上を頻脈(ひんみゃく)といいます。1分間に40回以下の徐脈になると、息切れめまいなどの症状がでやすくなります。
 一方、明らかな誘因がないのに突然、脈拍が120回以上になるのは病的な頻脈の可能性があります。頻脈になると、動悸(どうき)や息切れのほかに、ときに胸痛やめまい、失神(しっしん)といった症状が出ることもあります。
 また脈が、3つに1つ、5つに1つといったように、ときどき脈がとぶのは、期外収縮(きがいしゅうしゅく)の可能性があります。
[原因]
 不整脈は、生まれつきの原因でおこる場合(先天性)と、なんらかの病気にともなっておこる場合(後天性)とがあります。たとえば、WPW症候群(しょうこうぐん)や発作性上室性頻拍(ほっさせいじょうしつせいひんぱく)、QT延長症候群(えんちょうしょうこうぐん)の多くは先天性であることがわかっています。
 一方、房室(ぼうしつ)ブロック心室頻拍(しんしつひんぱく)(「心室頻拍」)の一部は、弁膜症(べんまくしょう)や心筋梗塞(しんきんこうそく)などの病気に関連して現われます。また、心房性期外収縮(しんぼうせいきがいしゅうしゅく)や心房細動(しんぼうさいどう)などは高血圧、肺疾患、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)でおこりやすくなります。
 しかしながら、不整脈の原因として、もっとも多いのは加齢にともなうものです。不整脈は年をとるにつれて増えますが、不整脈のなかでもっとも多い期外収縮は、30歳をこえるとどんな人にもみられるようになります。70歳をこえると、病気の有無にかかわらず、1割くらいの人に心房細動がみられるようになります。
[検査と診断]
 不整脈の検査には、通常の心電図検査のほかに、ホルター心電図検査(24時間連続して心電図を記録する検査)、運動負荷心電図検査(階段を昇降する、ベルトの上を歩く、または自転車をこぐなどの運動をしながら心電図を記録する検査)などがあります。
 このほかに、不整脈の原因となる病気を調べるために、心臓超音波検査胸部X線検査、血液検査を行ないます。病的な頻脈や徐脈がある場合は、その原因や治療法を見つけるため、電気生理学検査(心臓の中にカテーテルという細い管を入れて心電図を記録する)を行なうこともあります。
[治療]
 不整脈のなかには、治療を必要としないものも少なくありません。しかし、症状によっては治療が必要です。不整脈の多くは、飲み薬で予防できますが、最近は根本的な治療法もたくさん開発されています。

ふせいみゃく【不整脈】
 
 心臓は筋肉だけでできている臓器ですが、その筋肉(心筋(しんきん))は弱い電気によって動くしくみになっています。電気は心臓の上部にある洞結節(どうけっせつ)というところでつくられ、電線役目をする組織(伝導路)を通って心筋全体に伝わります(図「心臓における電気の伝わり方」)。
 電気が1回流れると、心筋はギュッと収縮して、中にたまっている血液全身に送り出されます。この血液の圧力が脈(みゃく)(脈拍(みゃくはく))として感じられます。安静時につくられる電気の回数は1分間に60回程度ですが、運動すると150回程度まで上昇し、脈は速くなります。
 もし、この電気が規則正しくつくられなかったり、つくられても途中で止まってしまったり、または洞結節以外の変な場所でどんどん電気がつくられるようになると、心筋は正常なリズムで収縮しなくなり、脈が乱れます。この脈が整わず乱れた状態を、不整脈と呼ぶのです。
 これでわかるように、不整脈は心臓でつくられる電気の異常意味しているのです。したがって、狭心症(きょうしんしょう)や心筋梗塞(しんきんこうそく)が心臓に酸素と栄養を運ぶ「血管の病気」であるのに対し、不整脈は心臓の「電気系統の病気」と考えることができるのです。
 脈が遅くなる不整脈には、洞不全症候群(どうふぜんしょうこうぐん)、房室(ぼうしつ)ブロックがあります。脈のとぶ不整脈には、期外収縮(きがいしゅうしゅく)があります。脈が速くなる不整脈には、発作性上室性頻拍(ほっさせいじょうしつせいひんぱく)、WPW症候群(しょうこうぐん)、心房細動(しんぼうさいどう)、心室頻拍(しんしつひんぱく)、心室細動(しんしつさいどう)、QT延長症候群(えんちょうしょうこうぐん)などがあります。


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それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

世界大百科事典 第2版の解説

ふせいみゃく【不整脈 arrhythmia 

日常的には心臓の打ち方や脈拍の周期乱れをさすことが多いが,医学的には,心臓全体の興奮が刺激伝導系によって正常に保たれている場合を,正常洞調律といい,これ以外のすべての調律および伝導の異常を不整脈という。したがって,心拍が正常の頻度で規則的であっても,洞房結節以外から興奮が起こったり,心拍数の異常な増加減少,伝導の速度に異常がある場合は不整脈とよばれる。
[不整脈の症状]
 自覚症状としてまずあげられるのは動悸である。


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知恵蔵2014の解説

心臓の拍動のリズムを調整している機能が異常を示す状態。心筋を動かす電気刺激の発生と、伝達の異常に分けられる。心電図あるいは24時間記録できるホルター型心電計により診断する。一般には心悸亢進(ドキドキした感じ)として自覚されるが、ひどくなった場合は突然死の原因にもなるといわれる。
( 今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 )

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2007」
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

不整脈
ふせいみゃく
arrythmia

拍動の間隔一定でない脈拍をいう。その種類には,洞性不整脈 (呼吸による不整脈) ,期外収縮,絶対性不整脈 (心房細動) ,心ブロック,交互脈,奇脈などがある。不整脈は触診聴診でわかるが,心電図によって種類を確定し,それに応じた治療を行う必要がある。

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百科事典マイペディアの解説

不整脈 【ふせいみゃく】

脈拍が不規則な状態。心臓の収縮を起こす興奮の生成またはその伝導の異常によって起こる。最もよく見られるのは期外収縮で,そのほか,心室細動,心房細動,発作性頻(ひん)脈,房室伝導障害,洞房伝導障害などがある。
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生活習慣病用語辞典の解説

心臓の正常なリズムに乱れが生じている状態のこと。脈が遅くなる徐脈、速くなる頻脈、さらに、リズムが不規則になって脈が飛ぶ期外収縮の大きく 3 つに分類されます。


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大辞林 第三版の解説

ふせいみゃく【不整脈】
 
一定の間隔で起こるはずの脈の打ち方や心拍動が乱れた状態をいう。


(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

ふせい‐みゃく 【不整脈】
 
脈拍のリズムが不規則になること。また、その状態の脈拍。→徐脈性不整脈頻脈性不整脈

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監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
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栄養・生化学辞典の解説

不整脈
 
 心臓の調律機能が異常な症状.


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世界大百科事典内の不整脈の言及

【アダムズ=ストークス症候群】より
…1761年G.モルガーニによって記載され,19世紀に入ってアダムズR.Adams(1827),ストークスW.Stokes(1846)らによって報告されて,広く認められるようになった症候群。元来は,完全房室ブロックなど心ブロック(心臓の刺激伝導系における伝導障害)のある患者で,突然,心停止による脳循環不全が起こり,意識消失や全身痙攣(けいれん)が起こる病態をさしたが,現在では,心ブロック以外の不整脈や著しい血圧低下による一過性脳循環不全をも含めて総称している。原因は,上記の完全房室ブロックや洞房ブロック,洞停止などの心ブロックなどによる徐拍や,心室細動,心室頻拍,心房粗動の1対1伝導などの頻拍性不整脈によって心拍出量が激減し,一時的に脳循環不全となることによる。…
【心筋梗塞】より
…1~2週間を無事に切り抜ければ,再発が起きないかぎり,順次活動範囲を広げて1~3ヵ月で社会復帰できるようになる。
[合併症]
 最も多いのは不整脈で,約90%の例になんらかの不整脈が起こり,あらゆる種類のものがみられる。心室性期外収縮が最も多く,前壁梗塞では心房細動,心室頻脈などの頻拍性不整脈,下壁梗塞で房室ブロックなどの徐拍性不整脈が多くみられる。…
【心臓】より
… 洞結節からきた興奮は房室結節においてやや遅く,房室束以下では非常に速く伝わるのが特徴的で,そのため,まず左右の心房が収縮し,血液が心室内に十分に送り込まれた時点でひきつづき左右の心室が収縮し,血液が動脈へ送り出されるしくみになっている。正常の洞調律は種々の病的条件により不整脈(異常調律)に移行する。これには多くの種類があり,その診断には心電図が役立つ。…
【心臓弁膜症】より
…そのなかには機能性のものもあるが,感染性心内膜炎を起こしやすい心疾患や,弁障害を併発しやすい心房あるいは心室中隔欠損などがある。
[治療と予後]
 予後を決定する因子としては,(1)弁の侵され方が急性か慢性か,(2)障害等の部位と程度,(3)不整脈,塞栓,狭心症などの合併症の有無,(4)リウマチ熱や細菌性心内膜炎の再燃などが重視される。弁膜症の内科的な治療はおもに心不全の治療に対して行われる。…
【心電図】より
… 心電図波形上の変化だけから,逆に心臓の障害を直ちに診断することは十分でなく,他の検査成績と総合して判断しなければならない。心電図波形は心周期ごとに同じ様式で繰り返すものであるから,脈拍リズムの変化(頻脈,徐脈,不整脈など)は直ちに判読できる。さらに不整脈の原因が洞房結節すなわち歩調とり部にあるか(洞性),心房や刺激伝導系あるいは心室にあるかを判別することができる。…
※「不整脈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。


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不整脈に近い言葉→不整脈死|洞性不整脈 (sinus arrhythmia)|不確定不整脈|頻脈性不整脈|徐脈性不整脈|胎児頻脈性不整脈|不整正花|不整|不整合|分子不整

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