不知案内(読み)ふちあんない

精選版 日本国語大辞典 「不知案内」の意味・読み・例文・類語

ふち‐あんない【不知案内】

〘名〙 (形動) 様子を知らないこと。実情を知っていないこと。また、そのさま。不案内
高野山文書‐建治二年(1276)七月日・阿氐河庄地頭湯浅宗親陳状案「不知案内申状、口臆無窮、子細可御𨗈迹矣」
※文机談(1283頃)五「不知案内の物ども、そのときも『楽をおぼえさせ給はぬ』などひたすら申人々もありしかども」

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デジタル大辞泉 「不知案内」の意味・読み・例文・類語

ふち‐あんない【不知案内】

[名・形動]ようすや事情を知らないこと。また、そのさま。不案内。
「そのかん消息は一向に―なんだが」〈里見弴・今年竹〉

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四字熟語を知る辞典 「不知案内」の解説

不知案内

事の様子を知らないこと。実情を知っていないこと。不案内。

[活用] ―の・―で・―だ。

[使用例] いや、俺あそのかんの消息は一向に不知案内なんだが[里見弴*今年竹|1919~27]

[解説] 「不知」は知らないこと。「案内」はここでは、事の内容という意味

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