デジタル大辞泉
「不見転」の意味・読み・例文・類語
みず‐てん【▽不▽見転】
1 花ガルタで状況も考えず、手当たりしだいに札を出すこと。転じて、後先を考えずに事を行うこと。「不見転で引っ越す」
2 芸者などが、金しだいで見さかいなく誰にでもすぐに身をまかせること。また、その芸者。「不見転芸者」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
みず‐てん【不見転】
〘名〙
① 花ガルタで
自分の
持札や状況を考えることなく、手当たり次第に札を出すこと。転じて、後先かまわず事を行なうこと。見通しもないのに行動すること。
※
洒落本・遊婦里会談(1780)「みづ点といふ口上で這入っていふにゃあ」
② (①の「
てん」を
芸妓がころぶの「転」の
字音にかけたものか) 芸妓が客を選ぶことなくたやすく売春すること。また、その芸妓。みずゆき。みず。
※洒落本・大通秘密論(1778)今
助六が説「
こひつもみずてんといふ女郎だ、ばさらうちとみへる」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報