不諱(読み)フキ

デジタル大辞泉 「不諱」の意味・読み・例文・類語

ふ‐き【不×諱/不忌】

いみはばかるところなく言うこと。遠慮なく言うこと。
多少の―の文字あるが為に」〈魯庵・「破垣」に就て〉
《避けることができない意》死ぬこと。死。

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精選版 日本国語大辞典 「不諱」の意味・読み・例文・類語

ふ‐き【不諱・不忌】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いみはばかることなくいうこと。遠慮しないでいうこと。直言
    1. [初出の実例]「多少の不忌(フキ)の文字あるが為に」(出典社会百面相(1902)〈内田魯庵〉附録)
    2. [その他の文献]〔楚辞‐卜居〕
  3. ( 「不諱」すなわち、避けることができないという意 ) 死ぬこと。
    1. [初出の実例]「君上の不諱を悦び待たざるを不得」(出典:公議所日誌‐一八下・明治二年(1869)六月)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐桓栄伝〕

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