世の例(読み)ヨノタメシ

デジタル大辞泉 「世の例」の意味・読み・例文・類語

よ‐の‐ためし【世の例】

世の習い。世の常。「会えば必ず別れのあるのが世の例だ」
世間に語り継がれている事柄。また語り継がれるであろう事柄。
「―にもなりぬべき御もてなしなり」〈桐壺

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「世の例」の意味・読み・例文・類語

よ【世】 の 例(ためし)

① 以前からあって、現在思い出される事柄。また、前例となってこれから人々の口の端に語りつがれていくであろう事柄。世の前例。また、世の中に手本となる事柄。
※宇津保(970‐999頃)吹上上「我君をこそ世のためしにはきこえめ」
② 世のならわし。世のおもむくところ。
徒然草(1331頃)一三七「目の前にさびしげになりゆくこそ、世のためしも思ひ知られて哀なれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android