世並み(読み)ヨナミ

デジタル大辞泉 「世並み」の意味・読み・例文・類語

よ‐なみ【世並み】

世の中の習わしどおりであること。世間なみ。
長崎屋―にて百両取ってしめ」〈浮・二十不孝・一〉
物事の成り行きや進みぐあい。
「―の悪い疱瘡はうさうに」〈浄・博多小女郎

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精選版 日本国語大辞典 「世並み」の意味・読み・例文・類語

よ‐なみ【世並・世次】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 世の中の多くがそうであること。世間一般の例にもれないこと。世間並み。また、はやっていること。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「此内借次の長崎屋世並(ヨナミ)にて百両取てしめ」(出典:浮世草子本朝二十不孝(1686)一)
  3. 物事、特に、疱瘡(ほうそう)などの病気経過進行具合
    1. [初出の実例]「世並(ヨナミ)の悪い疱瘡に」(出典:浄瑠璃・博多小女郎波枕(1718)上)
  4. 作物、特に、米の出来ぐあい。作柄
    1. [初出の実例]「奥の世並は近年の作〈芭蕉〉 酒よりも肴のやすき月見して〈支考〉」(出典:俳諧・続猿蓑(1698)上)

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