世界産業労働者同盟(読み)せかいさんぎょうろうどうしゃどうめい(英語表記)Industrial Workers of the World

旺文社世界史事典 三訂版 「世界産業労働者同盟」の解説

世界産業労働者同盟
せかいさんぎょうろうどうしゃどうめい
Industrial Workers of the World

1905年,アメリカ労働総同盟AFL)の保守的傾向に反対し,シカゴで結成されたアメリカの労働組合。略称IWW
非熟練労働者の産業別組織化と資本主義打倒を目的とし,社会主義者や無政府主義者(アナーキスト)らを中軸に季節労働者・移民労働者・黒人労働者らが結集し,最盛時には組合員数は5万人をかぞえた。しかし,サンディカリスムの影響が強く,1908年社会主義者は脱退した。第一次世界大戦まで各地ストライキで指導的な役割を果たしたが,大戦の勃発後は反戦活動を展開したため政府に弾圧され,1925年にはついに解散させられた。

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改訂新版 世界大百科事典 「世界産業労働者同盟」の意味・わかりやすい解説

世界産業労働者同盟 (せかいさんぎょうろうどうしゃどうめい)

IWW

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世界大百科事典(旧版)内の世界産業労働者同盟の言及

【IWW】より

…正称はIndustrial Workers of the Worldで,世界産業労働者同盟あるいは世界産業労働者会議と訳される。1905年にシカゴで結成された急進的な労働団体。…

※「世界産業労働者同盟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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