世界自然資源保全戦略(読み)せかいしぜんしげんほぜんせんりゃく

百科事典マイペディア 「世界自然資源保全戦略」の意味・わかりやすい解説

世界自然資源保全戦略【せかいしぜんしげんほぜんせんりゃく】

世界自然保護基金WWF),国際自然保護連合IUCN),国連環境計画UNEP)の3団体の協力によって策定された自然保護の戦略計画書《How to Save the World》をさす。1980年に発表。この文書で〈持続可能な発展〉という言葉が初めて公式に用いられた。1987年2月に〈環境と開発に関する世界委員会〉が東京で開いた最終会合の〈東京宣言〉および4月の報告書《われら共有の未来》は,《世界自然資源保全戦略》が用いたこの概念を地球環境保全対策を進める際の基本的な概念とした。生物多様性条約などに大きな影響をもたらした。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android