世語（読み）せご

精選版 日本国語大辞典

せ‐ご【世語】

〘名〙

① 世間のできごとなどについての気のおけない話。世間話。

※高野山文書‐文祿二年（1593）一二月二六日・高野山条制「於_二論談之席_一、雑言世語、堅可_レ有_二停止_一事」

② 世間でよく人々が口にする文句。ことわざや成語など。

※足利本人天眼目抄（1471‐73）「注に不犯功勲と云が今の世語に犯_レ顔をしたと云に能く叶だぞ」

③ 仏語。俗世間で使われている通俗的な言語論説。〔無量寿経‐下〕

よ‐がたり【世語】

〘名〙 世間の語りぐさ。世間話。世間の評判。

※源氏（1001‐14頃）真木柱「おのづから人のをかしき事に語り伝へつつ、次々に聞きもらしつつ、ありがたきよかたりにぞ」

出典　精選版 日本国語大辞典