世間向(読み)せけんむき

精選版 日本国語大辞典 「世間向」の意味・読み・例文・類語

せけん‐むき【世間向】

〘名〙
世間に対する体裁。また、世間に出ること。
※応永本論語抄(1420)微子第一八「隠居して世務を廃てて、世間むきのことをば、一向に云ざる也」
浮世草子西鶴織留(1694)五「内証の事は女の取まはしにて、連添(つれそふ)男の世間(セケン)むきをよくするこそ」
② 世間でふつう行なわれている通りであること。通り一遍。
※京大本湯山聯句鈔(1504)「形の高下を忘たるうへは、世間むきの礼なんどをばせぬぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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