両宿村(読み)りようしゆくむら

日本歴史地名大系 「両宿村」の解説

両宿村
りようしゆくむら

[現在地名]北浦村両宿

武田たけだ川右岸にあり、東は内宿うちじゆく村、西は次木なみき村。古くは内宿村と同村であったが、正保(一六四四―四八)以後分村したといわれ(新編常陸国誌)、内宿村と同じく元禄一三年(一七〇〇)守山(松川)藩松平氏領となる(徳川加封録、寛政重修諸家譜)。寛政元年(一七八九)の常州御領銘細帳写(宮内家蔵)には村高三五二石余、田二一町余・畑二四町余、家数三八・人数一六〇、馬二六、物成米は内宿村小舟津こぶなつ河岸積出し(道程二〇丁)、寺二ヵ寺(天台宗の円長寺・秀蔵院)、鎮守鹿島明神、農業のほかに男は薪割稼、女は薪山稼と少少の木綿織などと記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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