中六天(読み)チュウロクテン

デジタル大辞泉 「中六天」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐ろくてん〔チユウ‐|チウ‐〕【中六天/宙六天】

空中。宙。
物を見ないで、そらで覚えていること。
「この里の事は―に」〈浮・常々草〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「中六天」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐ろくてん【中六天・宙チウ六天】

〘名〙
① 空中。中天。宙。
雑俳・続柳多留(1844)「仙人は宙六天の無宿なり」
② (形動) 物を見ないで読んだり話したりすること。そらで覚えているさま。
浮世草子・新吉原常々草(1689)下「此里の事はちうろくてんに其女良の首筋には長ひ毛がいく筋有と見定め」
③ (形動) 心のうわついたさま。うわのそら。
※雑俳・太平楽(1724)「なろた事・中六天に忘れけり」

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