中小路(読み)なかしようじ

日本歴史地名大系 「中小路」の解説

中小路
なかしようじ

[現在地名]中区三の丸さんのまる一―三丁目

名古屋城三の丸郭内街衢の主要道路。三の丸街衢には、東西に通じる横町三条、南北に通じる縦町六条があった。東西筋は最北の天王筋、最南の南御土居筋、そして中間の一条を中小路といった。南北筋は、東から東御土居通・桜馬場道・御太鼓櫓筋・大名小路・元御霊屋通・西御土居通であった。「金城温古録」に「中小路 天王前筋の南の小路なり。東御土居より西御土居までをいふ」と記されている。この三の丸郭内にある藩士邸宅は家格の高いものに限られていた。

なかでも尾張藩付家老成瀬家邸と竹腰家邸は、その地位権力を誇っていた。本町門より本丸へ通じる大名小路と二の丸南の天王筋との交差点の西角が成瀬隼人正上屋敷であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中小路」の解説

中小路 なかしょうじ

?-? 戦国-織豊時代琵琶法師
永禄(えいろく)(1558-70)のころ,琉球から堺(さかい)に伝来した三弦の蛇皮楽器最初に改良して,三味線として演奏したといわれる。三味線の創始者については石村検校(けんぎょう)とする説や両者を同一人とする説があり,また中小路を堺の地名とする説もある。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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