中島 錫胤(読み)ナカジマ マスタネ

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「中島 錫胤」の解説

中島 錫胤
ナカジマ マスタネ


肩書
貴院議員(勅選),元老院議官

旧名・旧姓
旧姓=三木

別名
通称=与市 永吉 直人 変名=加茂象太郎 難破伝次郎 号=無外 可庵

生年月日
文政12年12月8日(1829年)

出生地
阿波国徳島佐古楠小路(徳島県)

経歴
昌平黌に学び、水戸藩の金子孫二郎らと交わり、万延元年桜田門外の変で金子らの救出を図り、投獄されたが、3年放免。文久3年京都等持院の足利尊氏木像を切った事件に関係、四国に逃れた。同年の七郷落ちの際、事をあげようとして捕まり、投獄6年。明治維新で出獄徴士となって上京、元年刑法事務局権判事、2年兵庫県令。司法省に転じ、大審院判事などを経て、17年元老院議官。29年男爵、37年勅選貴院議員となった。

没年月日
明治38年10月4日

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中島 錫胤」の解説

中島錫胤 なかじま-ますたね

1830*-1905 幕末-明治時代の武士,官僚
文政12年12月8日生まれ。阿波(あわ)徳島藩士。京都の儒者中島棕隠(そういん)の養子となる。文久3年足利氏木像梟首(きょうしゅ)事件に関係したとして投獄される。維新後,兵庫県令などをへて,元老院議官,貴族院議員。明治38年10月4日死去。77歳。本姓は三木。通称は永吉,直人。号は可庵。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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