中座本通(読み)なかざほんどおり

日本歴史地名大系 「中座本通」の解説

中座本通
なかざほんどおり

[現在地名]津和野町中座・町田まちだ

横堀よこぼり南から南谷みなみだに川に至る南北道沿いの家臣屋敷町。宝永四年(一七〇七)に架けられたしん橋からすんヶ峠へ出る東西道に交差する。もと中座村の耕地城下発展に伴い取込まれ、元禄期(一六八八―一七〇四)までに成立。この道は幅三間であったので、三間さんげん街道とも称した。中座本通は南谷橋を渡り南進し、野坂のざか口から長門国へ至る重要路で、野坂口には口番所が置かれ、城下への出入口を警固するため足軽が配された。元禄期城下侍屋敷等絵図(津和野町郷土館蔵)では、北から御馬屋組・布施組・多胡組・神代組・亀井宮内組に属する下級家臣(足軽)と、各小頭が居住している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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