中村仲蔵(1世)(読み)なかむらなかぞう[いっせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中村仲蔵(1世)」の意味・わかりやすい解説

中村仲蔵(1世)
なかむらなかぞう[いっせい]

[生]元文1(1736).江戸
[没]寛政2(1790).4.23. 江戸
歌舞伎俳優。立役。屋号栄屋。俳名秀鶴。長唄師中山小十郎の養子。2世中村伝九郎の門弟となり,市十郎,中蔵を経て,一時舞台を退いたが,宝暦 10 (1760) 年仲蔵と改名明和3 (66) 年『仮名手本忠臣蔵』の定九郎に新工夫をみせて評判をとり,以後種々の役に新演出を試み,秀鶴型として今日に残る。養母の跡を継いで,舞踊の志賀山流の家元も兼ね,歌舞伎の舞踊劇大成に尽した。随筆『秀鶴日記』,自伝『月雪花寝物語』がある。

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