中空陰極放電管(読み)ちゅうくういんきょくほうでんかん(英語表記)hollow-cathode discharge tube

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中空陰極放電管」の意味・わかりやすい解説

中空陰極放電管
ちゅうくういんきょくほうでんかん
hollow-cathode discharge tube

ホローカソード放電管ともいう。陰極として中空円筒状のものを使った放電管。放電管内部にヘリウムネオンアルゴンなどの希ガスを低圧で封入し,スペクトルを調べようとする物質で陰極をつくるか,または金属陰極の中空内部に物質を入れるかして直流放電を行うと,陰極内面で陰極光が現れる。その発光スペクトル中に,試料元素の中性元素またはイオンのスペクトル線が強く出るので,スペクトル分析などの光源としてよく使われる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android