中頓別(読み)なかとんべつ

改訂新版 世界大百科事典 「中頓別」の意味・わかりやすい解説

中頓別[町] (なかとんべつ)

北海道北部,宗谷支庁枝幸(えさし)郡の町。人口1974(2010)。北見山地北部のポロヌプリ山(841m),敏音知(ぴんねしり)山(703m)などに囲まれ,中央を頓別川が北流する。市街地は頓別川と支流兵知安(ぺいちあん)川の合流点付近に発達し,国道275号線が通る。明治30年代の初めに頓別川の上流に豊富な砂金が発見され,砂金採りが多数入地したが,定住した者はほとんどいなかった。1913年に浜頓別からの開墾道路が伸び,人口が急増した。山林が町域の大半を占め,林業木材・木製品工業が盛んである。農業はジャガイモを主とした畑作から酪農中心に移り,草地造成が進んでいる。旭台に中頓別鍾乳洞がある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android