中食産業(読み)なかしょくさんぎょう

百科事典マイペディア 「中食産業」の意味・わかりやすい解説

中食産業【なかしょくさんぎょう】

レストランなどに出かけて行って食事をする〈外食〉と,家庭内で調理をして食事をする〈内食〉の中間的な食事形態で,外部で調理されたものを家庭に持ち込んで食事をすることを〈中食〉と呼ぶようになった。そのための食品を提供する業種を〈中食産業〉といい,持ち帰り弁当や調理ずみの総菜などを製造し,デパートやスーパー,コンビニエンス・ストアなどで販売する。働く女性の増加,単身者や少人数家庭が増えたことなどにより,近年飛躍的な成長をとげている。外食産業総合調査研究センターの調査によれば,1985年以降,中食産業の市場成長率は連続して外食産業の伸び率を上回っている。今後,高齢者などを対象とした食事の宅配サービスが本格化すれば,市場規模は一層拡大すると予測されており,さまざまな業種からの参入が相次いでいる。→外食産業

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